簿記の流れを理解しておくことは、試験問題を解くうえでももちろん、実務でも重要なポイントです。
早速みていきましょう!
簿記とは?
お店や会社が、
- 物を買う・売る
- お金を貸す・借りる
など日々の取引を記録しておく手段を「簿記」と言います。
簿記の流れ
簿記の流れはこんな感じです。
常にこの繰り返しなんです。
簿記の作業はこの図の通りで、
- 日々やること
- 1ヶ月ごとにやること
- 1年ごとにやること
に分かれます。
簿記の流れ……日々やること
①取引をメモしておく(仕訳)
商品を販売したり、光熱費や従業員に給料を支払ったりする活動を「取引」と言います。
日付ごとに金額をメモします。
②仕訳をしたら、総勘定元帳に転記する
総勘定元帳……「現金」や「売上」など、項目ごとに金額をメモするノートのことです。
項目ごとに金額をメモします。
③①と②を取引の都度やる
簿記の流れ……1ヶ月ごとにやること
試算表を作る
試算表を作るのは、日々の「仕訳」→「転記」のミスがないか調べる為です。
試算表には3つの種類があります。
①合計試算表
総勘定元帳に記入した数字の「合計」を記入していきます。
②残高試算表
総勘定元帳に記入した数字の「残高」を記入していきます。
③合計残高試算表
合計試算表と残高試算表を組み合わせたものです。
「合計」金額と「残高」も記入。
日々仕訳や転記を作成し、1ヶ月おきに試算表を作成してミスをなくす。
簿記の流れ……1年ごとにやること
税金を計算する為だったりで1年ごとに財産状況を明らかにする必要があります。
①決算整理をする
1年間の儲けを正しく計算し、修正するために「決算整理」をする。
②精算表を作る
試算表から決算整理、そのあとの損益計算書、貸借対照表の金額を出すまでの過程をまとめた表です。
この表から、次の「損益計算書」、「貸借対照表」を作成していきます。
損益計算書……お店がいくら使って儲けて、損したのかという利益・損失の状況を明らかにした表。
貸借対照表……会社の現金や預金、借金などがいくらあるのか財産状況を明らかにした表。
簿記の流れを押さえておくことは重要
簿記の一連の流れを頭に入れておくことは、今後勉強していき、試験を受ける中でも重要です。
最初の図に戻り、簿記の流れを頭に入れておきましょう!